喧嘩のあとは
小十郎×政宗?
※注意書き※
SGの政宗は外弁慶です。
外弁慶とはなんぞや?
内弁慶の逆です☆←

つまり、外では活発で俺様タイプの政宗ですが、
家に帰ると、引篭りで小十郎以外との会話が見込めない子です(汗)
それでも良いよ〜という方のみ、進んでください。

あ、そして、小十郎は黒いです←

一応notCPだったりしますが、そこはかとなく小十郎×政宗です。

















部屋の片隅で踞る人物、この屋敷の主政宗にそっと小十郎が声を掛けた。

「政宗様。いい加減機嫌を直されたらどうですか?」
「………」

尋ねても顔すら上げない政宗に、小十郎は気付かれない程度の溜め息を吐く。
政宗がこうなってしまったのは、成実との些細な口論からだったが、どちらも一歩も譲らずに成実は飛び出して行ってしまってしまって現在行方不明。
よって政宗に直接謝らせる事は不可能だった。
薄暗い部屋の片隅で踞り始めてもう三刻は経っていた。

「政宗様。顔をお上げなさい」

先程よりも少し強い口調で言えば、政宗の肩がすくむのが見て取れるが、それでも顔を上げようとしない政宗に、小十郎は今度ははっきり聞こえる様に溜め息を吐く。

「政宗様は私の顔も見たくない。という事ですね…仕方ありませんね…」

その言葉にまた身を竦ませるのを目の端に捉えながら、普段は立てない足音を立てて部屋を出ようとすれば、襖に手が届く所で後ろに引かれた。
振り返れば隅に居た筈の政宗が袴の裾を掴んでいる。

「政宗様?」
「…ヤダ…」

そう言って見上げてくる片方しかない瞳には今にも零れそうな涙が溜まっていた。



―――少し苛め過ぎてしまいましたか。



「小十郎は何処にも行きません。政宗様の傍に居ますよ」

優しそうだと言われる笑顔を浮かべれば、瞬きをした瞳から涙が零れる。
それを指で拭い、安心させるように頭を撫でれば、政宗の顔に少し笑顔が宿った。

「ずっと此処にいらして、お腹が空いたでしょう?政宗様の好きな物を用意させてます。行きましょう」

嬉しそうに頷く政宗に、手を貸して立たせる。











―――成実。覚えておいてくださいね…。












終わり

駄目っこ政宗です^^;
でも、この政宗は直江とお友達になりたいと思う残念な子ですw

20100118   佐々木健