虎も歩けば棒に当たる?
清正×行長







はいはーい、明るく元気な好青年(自称)の小西弥九郎行長やで☆
今日はなんかムカつく加藤虎之助清正の弱みを握るため、奴を尾行中や!
なんやねん、あいつ。
会うたびにいちゃもんつけてきよって!
最近はまだあの馬鹿な(人のこと言えないけど)市松のがましや思えるわ!!

おっ、城下から出るみたいや。
ん、おかしいな…
いつもなら歩いては行かない道やのに…
……ってべつにいつも見とるわけやないで!
まったく、変な勘違いすんのやめいや…!


「……ば、………の」


なんか言うとるんか?
独り言とはまた変な奴やな。
禿げるで将来。

あ、前方におっきな石発見。
あのまま行ったら確実にコケるな……
って、あれ!?

バッターン!
(なんて古典的な効果音…)


「お、おい虎之助!?」
「弥九郎…?」

尾行も忘れて駆け寄っちゃったよこの阿呆の子。

「なんでお前がここに…?」
「へ…そ、そんなんどうでもえぇやろ!」

あ、誤魔化した。
そりゃ尾行だなんて言えないですから〜。
「ってか、なにコケとんの!?いつもやったらあれくらい…」
「あぁ…少し考え事をしていてな。注意力が欠けていたようだ」
「はぁ?」

小西さんには理解できてない様子。

「(こいつが考え事?頭まで筋肉でできてそうなこいつがぁ?)」

こらこら、加藤さんは君より頭いいからね。

「で、何考えとったん?」
「………っ、それは言えない!」
「なんでやねん!」

あぁ…そんなに顔近づけちゃって。
加藤さんは君のこと好きなんだから…

「――っ、なんでもない!心配かけて悪かったな!!」
「はぁ!?」

走り去ってちゃいましたよ。

「ほんま、何やったんや…?」











後日談〜
お二人が両想いになりましたあとの話。


「なぁなぁ。ずいぶん前の話やねんけど、なんであんな石にコケよったん?」
「あ?…………っ!そんなこと、どうでもいいだろっ!!」
「…なんや気になるわぁ」
「――っ、お前こそなんでいたんだよ!?」
「そ、それは…言えん!」
「だったら俺も言わねぇ!」
「えぇ〜!!」



(言えるわけない)

(お前がどうしたら俺のモノになるか考えてたなんて)

(一生言ってやらねぇ…)







終わり

佐々木健様、相互ありがとうございました!
リクは「なにか考え事をして転んだ清正を目撃した行長」でしたが、如何だったでしょうか?
なんかいろいろとずれてしまった気が……(汗)

健様のみお持ち帰り可ですので!
それでは。

ガラクタの空-夢一夜-の晴雫棗様から頂いてしまいましたvv
なんとも間抜けっぽい小西が可愛い!!(ほ、褒めてます!!)
清正を転ばせるという、暴挙に出て、スミマセン(汗)
可愛いお話、有難うございました!!

20071109