面倒な一日 秀忠→利勝 |
年に何度かイベントめいた日はあるけども、 同僚の酒井は気持ち洒落たネクタイを身につけ、 (…そんな気力があるなら、 堅調な企業として名高い徳川だが、 各地区の営業状況に目を通し、 パソコンの画面をロックすると、 「お!やっとくれる気になったのか?」 「―――」 背中に投げられた無駄に明るい声音に、思わず溜め息が出る。 親の心子知らずとか言うが、この場合はどう言うのが適当なのか。 眼鏡を中指で押し上げ、利勝が若き二代目を見つめると、 「なんだ、利勝。毎年思うが、本当にお前は恥ずかしがり屋だな。 ん?と首を傾げる秀忠は、 「何も渡すものはありませんよ。それよりも、 「はぁ?無駄だろ?どうせ資料読んだ所で、 やる気の見えない態度に頭が痛くなる。 この男の選択で、 「社長――」 「大丈夫。俺とお前が居ればこっから先も無敵だ」 「―――」 どこからその自信が湧いてくるのか。 呆れたついでに二度目の溜め息をつくと、 「仕方ないな、利勝は。そんなに不安がるなよ?ほら、 可愛らしくラッピングされた菓子と噛み合わない台詞に、 「さぁ!利勝の愛も俺に見せて――」 「わかりました!見たいなら、部屋で待ってて下さい!」 これ以上無駄な会話は意味がない。 ぐい、と秀忠の背を押して部屋に押し込んだ利勝は、 「あぁ…やっぱり仕事にならない」 後ほど社長室に届けられたのは、堆く積まれた決済の束でした。 終わり。 |
酒井忠世と青山忠俊も名前だけ登場。 最初はもっとお馬鹿なノリで、 チョコレート職人。 利勝の為に俺は愛を作ります。 20090214 司岐望 いい加減様々なイベントをキヨコニ・マサヨシで書いたため。何書く? ってなったのです。 そこで佐々木がすかさず「秀忠利勝でよろしく」とのたまった☆ やったね☆ 秀忠→利勝は永遠の一方通行! |