ブログのキヨコニ小ネタまとめ。




「ほな、行ってくるし」
「んー…」

もぞもぞと布団を被る清正。
子供みたいな仕種に、頭をぽすぽす叩き、行長が笑う。

「あんま寝過ぎると、脳みそ溶けよるで?」
「…溶けるかよ…行くって、どこにだ…?」
「会社に決まってるやん。もう溶けたん?」
「そうか…会社か――ん……?!」

がばっ!と身を起こす清正。
驚く行長。

「何で、お前だけ用意してるんだ!?」
「せやから、会社行く言ぅてるやん」
「俺もだっ!!」

清正、タイムアップ。
泣く泣く今日は、自宅作業に切り替え予定。
行長、流石に悪かったかなぁ。と思い言い訳を考える。
ってか、このままでは復讐が怖い。

「どない言い訳しよ……せや!『今朝はゴメンな。清正は覚えておらへんかもしれんけど、一度は起こしたんよ。そしたら「もうちょっと」言わはるもんで…なんや。起こすの可哀想になってまってな。ほんに堪忍な(^人^;)』よし!コレで完璧や!」


一度起こしたというのは、もちろんウソです☆






「あれ?」

行長、久々に自室に帰ったら、バスルームの蛍光灯が切れてました。

「何で切れてるん?この前換えたばっかやん」

換えたのは、清正の部屋の蛍光灯デス。

「も〜。どうなっとんねん。不良品やっ……」

電気のスイッチをパチパチやりつつ文句を言っていたら、清正の部屋の蛍光灯だった事を思い出す。

「…あ〜…清正んとこ予備あったよなぁ…うん」

行長はテコテコと下の清正の部屋へ行き。

「清正ぁ〜。風呂場の電気の予備あったやろ?」
「…ああ、あるぞ。お前のとこも切れたのか?」
「せや。ついでに取り替えて」

面倒くさがり。


オチ?無いよ。

ホントに無いよ。









宴会から帰ってきた清正。

「これ、やる」
手に持っていた紙袋を行長に渡す。

「?開けてエエのん?」
「ああ」

紙袋から出てきたのは…スケスケ紫下着☆

「なっ、なんなんコレ!!」
「要らないなら捨てて良いぞ」
「……一応、貰っておくわ…」

人様からの頂き物は、ちゃんと誠意を持って受け取る子、行長☆


こっそり夜中に、穿いてみる(笑)

「………うわ…本気、スケスケやん…」

いたたまれない気持ちの行長。
一度穿いてしまったが故に、そのまましまい込むことも出来ず。
取り敢えず洗濯しようとゴソゴソしてる時に、背後から忍び寄った清正に捕まります☆

「そんなモノを穿いて…誘ってるのか?」
「うぎゃあ!誘っ…て、違うわ、アホっ!お前が寄越したモンやろが!ちょ、やめっ、こら、清正…っ」

はい、ベタな新婚AVの出来上がり〜☆
いつも以上に恥ずかしがる行長に愉しい清正。
下着はギリギリまで脱がしません。

「透けて、よく見える…」
「見るなや…っ」

清正は、言葉攻大好きです☆


以上。この後、暗転★








爽やかな朝に清/正の部屋のトイレ前でこの部屋の主、清正の少し怒った様な声がする。

「こら!新聞持ったまま、トイレに入るな!」

「時間が惜しいねん!」

トイレに篭ったのは行長
お陰で清正トイレに行きたくても行けず…
しかし、行きたい。
だが、新聞を持ち込み篭ってしまった行長は暫く出てきそうにない。

仕方ないので、お隣に行きました(笑)

忙しい朝、真剣な表情で訪れる清正。
何かあったのかと、心配MAXな二人…。

「どうしたの?」

心配そうに吉継が尋ねる。
清正は少し言いにくそうに、

「すまないが…トイレ貸してもらえるか?」
「…別に、構わないよ」

清/正がトイレに入ったのを見て、吉/継が正/則を振り返る。

「そういえば、うちは喧嘩しないね?」
「そうじゃの」

だって、正則、待てが出来るから!(そういう問題か?/笑)

吉継は時間に拘束されない生活。
正則は新聞読まない生活ですから。
あまりトイレに籠る事がないです(笑)

トイレから出てきた清正。

「すまない。助かった」

清々しいけど、気まずい(笑)
清/正、自室へ戻るが、行長は未だトイレの中。

「いい加減出ないと遅刻しても知らんぞ」

声をかけると、中からガタガタと音がして、行長が飛び出してきた。

「大変や!」

バタン!

「今日朝から会議やってん!」

バタバタと準備をして、直ぐ様部屋を飛び出して行く。

「だから、篭るな。というのに…」

ひとつ溜め息を吐いて、清正も部屋を後にした。






先日土産に買った、近江牛の味噌漬けをいそいそ引っ張り出す行長。

「んー?冬季は常温で寝かせる??って、冬眠する暇あるんやったら、俺の腹に入れっちゅうねん」

炭火で網焼きが最高だけど、ここはマンション。

「しゃぁないなぁ。味気あらへんけど、フライパンにホイルで我慢しとこ」

清正の部屋のキッチンを物色。

「点火っ☆」

ビール片手に、これまた一緒に土産で買ったムーミン蒲鉾を食べながら待つことしばし。

「ふふーん♪肉〜俺の焼き肉〜、ん?」

鳴った携帯を見れば、清正からで。

「…ニオイ的に証拠隠滅は無理やからな…くそぅ」
『今、肉焼いてる』

多少分けることを覚悟し、清正のメールに返事を打つ行長。

「あー…200グラムあるから、80位は我慢か…俺って、大人やなぁ。と、送信!」

ビシッ!とボタンを押した目の前に立ち上る、煙…。

「う、ぎゃあっ!!焦げたっ!近江牛がっ!俺の200グラム(←数字戻ってる)がっ!!大事な勝負時に、あのアホ、メールなん寄越すなっ!」



「ただいま」
「お前が、そこまでアホやったとは思わへんかったわ!」

清正がダイニングに入ると、行長が仁王立ちでいきりたっていた。

「何だ?突然」
「これ、見てみぃ!」

肉が盛り付けられてる皿をつきだす。

「この間の近江牛の味噌漬けか?よく焼けてるじゃないか」
「裏や、裏」
「裏?」

箸で捲ると、真っ黒。

「お前がメールなん寄越すで、焦げたやないか!」

本気で怒れるのか、顔は上気し、涙目だ。

「…わかった」
「はぁ?」

清正は溜め息をひとつ吐くと、椅子に掛けてある行長のコートと、行長の腕を掴み、引っ張っていく。

「ど、何処行くんや!」
「近江牛でも飛弾牛でも黒毛和牛もある店に連れて行ってやる」
「へ?」
「俺の奢りだ。それで機嫌直せ」

行長の食に関する、特に肉に関しては、恐ろしい程の執着心を知っているので、今回は素直に甘やかしてみました☆








「……」

微熱を示す体温計に、眉を顰る清正。

「粥にしよう…」

体に優しいものと薬でごまかそう。
頷いて、部屋を出る。
――と、何だか豪華な匂いが。

「…何突っ立ってんねん。あ!コレはやらんで!?」
「……いらん」

行長の夕食は、250グラムのステーキでした。
微熱持ちの身には重い。例え、くれる。と言われても断る。

気だるそうにキッチンに立つ清正を、ステーキを切りながら眺める。
なんとなく、厚着をしてるような―――

「今日そんな寒い?」
「ああ、少しな」

清正は此方を振り返る事なく鍋を用意している。

「何作るん?」
「粥」
「粥〜?」

少し寒い――粥――もしかして。

「お前、もしや、熱あるんかい!?」
「37度8分だ。たいした事はない」

鈍い動きで準備を進める清正に、行長は席を立った。

「かぁ〜!何で、そういう事、はよ言わん!?ヒーターの前に座ってろ!」

行長の病人看護魂に火が着いた。
キッチンから清正を引っ張って、ヒーター前の椅子に座らせる。
冷蔵庫から鮭フレークを取り出し、作り掛けの粥の中に散らし、手早く作りあげ、生姜湯も添えて出した。

「これ食ったら、あったか〜くして、はよ寝るんやで!」
「…ああ」

清正が食べている間も、行長は薬を用意したり、電気毛布を出したりと動き回っている。

「お前の分、冷めるぞ」

折角の大好物のステーキが――

「病人はそないな事、気にしたらアカンっちゅうねん!」

気を使ったら怒られました☆


行長は面倒くさがりなんですが、清正の世話はやきたいんです。でも、清正が元気だと、世話はやきません。
だって恥ずかしいから(笑)






バレンタイン。

「大漁〜っ!」

ガサガサ並べられる、大小様々な袋や小箱。

「こないに色男やもん、モテモテも辛いわぁ」

会社ではどうなのかは知らないが、黙っていれば美青年…そんな言葉が、清正の胸の内に過ぎる。
来る者拒まぬ行長が、空手の清正を笑う。

「なんや。清正はん。チョコくれる優しい女の子はおらんかったん?」
「全て断った」
「はぁ?」
「本命チョコを用意してくれてる奴に悪いだろ」
「そんなん、お、居る訳、あらへんやろ」

行長はごそごそと、貰ったチョコからあさり、可愛いらしい箱達の中から、一つのシックな包み箱を取り、清正に渡す。

「チョコが無くて可哀想な清正に、俺から恵んでやるわ!」
「ああ、すまないな」

本当は清正に買ってきたチョコだったり。
素直に渡せません。
清正も解ってて、そこから貰ってる。

清正が食べるまで、行長は気にしてないフリしながら窺う。
甘いの好きじゃない清正に、と選んだヤツだから、気になって、

「それ、あんま甘ないと思うねんけど、どない?」

とか聞いちゃったりな☆

どうにも墓穴を掘らないと気が済まない行長であった(笑)






「…――(ごつん)痛ぇっ」

行長、電車で居眠り。
ポールにオデコ強打。
原因は夜更かしデス。

「……(うわっ!めっちゃ恥ずかしい〜。…タンコブ出来てもうた)」

夜更かしの内容が気になるトコロですが‥まぁ、勝手に妄想してください。

会社に着いたら、少しお節介な女子社員(行長に気がある)に無理矢理手当をされるがよい(不器用だから貼りかた汚い:笑)

「小西さん!どうしたんですかぁ?」
「あ?あぁ。ちょぉっとぶつけたねん」
「じゃあ、私が手当てしますぅ」
「え?ええよ。大した事あらへんし…」
「遠慮しないでください!」

んで、会社も終わり帰宅。

「ただいま〜」

いつもの調子で入ってくる行長を見ると、額にデカイ湿布が。
ちょっと情けない表情の行長に清正が笑う。

「なんだ、それは」
「電車の手摺りにぶつけた…」

それにしては大袈裟な額の湿布。

「酷いのか?」
「会社の子が貼ったんや」
「…(俺のデコを他人に触れさせて…)テープに髪まで巻き込んでるぞ」

デコくらいで嫉妬。
結構心が狭いですな☆

「マジで?何か突っ張ると思ってん」

目障りな湿布は取ってまえ。
まだちょっと腫れてるタンコブにそっと手を触れる。

「もう、そんなに熱はもってないな」
「清正の手、冷たくて気持ち良い〜」

ウットリするような行長に、清正、手が離せなくなりました。







夕食時

「あれ?なんや、珍し。ワカメなん食うのん?」

海藻サラダを食卓に置く清正に、行長が普段自宅じゃ食べないのに、と首を傾げる。

「あぁ…」

生返事の中に哀愁を感じ、不思議そうに見つめ返す行長。
何だかちょっぴり、切なそうです。

だって、さっき白髪見つけちゃったんですよ、清正は…。

「吉継はんにワカメについて、何か言われたん?」
「…いや」
「味噌汁に入れるとかじゃアカンの?」

行長はただ単に海草サラダが食いたくないだけ。

「いや…ワカメが食いたくなっただけだ」
「ふ〜ん(どないしたんやろ?)」

老け顔イメージ、更に倍☆
行長はいつまでたってもなさそうだ。
でも、うっかりハゲ方向だったらどうしよ(笑)





ブログに書いてたキヨコニ小ネタを纏めてみました〜。
オチの無いネタばかりですね…。

20070501   佐々木健&司岐望