名前占い

司岐が見てるので「名前占い」という物があるそうだ。
名前の頭文字あ行か行等できまるそうな〜。

清正×行長&正則×吉継




朝慌しいにも関わらず、行長は決まった時間になると、テレビに注目する。


「お。名前占い始まったで」

わくわくしたような感じで清正も見るよう促す。
それに対して、全くもって気のない返事をする清正。

「そうか」
「そうか…って、つれない返事やなぁ」
「考えてもみろ。同じ頭文字の人間が、全員一くくりなんだぞ?有り得ん」

そりゃごもっとも。
まあ、行長自身真面目に捉えている訳ではないが、これも話の種だ。

「えぇやん、別にー。お!ヤ行、ヤ行ー…うお!」

自分の名前の行が出てきて、行長が驚くというより、嬉しいといった雰囲気の声を出す。
その事に清正もテレビに視線を向けた。

「?」
「ラッキーアイテム、焼肉やっ!」

焼肉・ステーキ・しゃぶしゃぶは行長の好きなものベスト3に入るものだ。
ただ単に肉好きなだけだが。

「――…」

そんな訳で今日は焼肉に決定☆









またまた違う日の名前占い。


「ふふ〜ん♪今日の運勢〜♪ヤ行ー…うっわ、最下位やん!」

占いの精度は別として、確かに気持ち良いものじゃない。
げんなりした姿に、せめてもの慰めの言葉を掛けようとした清正に、行長が指差す。

「――っちゅうことで、ラッキーアイテムはバーベキューやから☆晩飯、ヨロシク! 」
「――…」

だから、また肉かよ。
ってか、ラッキーアイテムの入手時刻、そんな一日が終わる晩飯時で良いのか。
色々疑問。

ラッキーアイテムの存在で、最下位の悲しみから浮上した行長。
清正は、溜め息を堪えてテレビを見遣った。

『今日の1位は、カ行の方!お願い事が何でも叶うから、甘えてみてね☆ラッキーアイテムは、バラ!』

「――なるほど。試してみるのも、悪くないな…」

多分、こちらも夜ですが(笑)
ってか、バラはどうするのか?

寝室に赤いバラを用意しちゃうかもね☆

夜、行長の言うとおりバーベキューを用意。

たらふく食べて幸せいっぱいの行長に、清正がお願い事。
何をお願いしたかは皆さんの御想像にお任せします♪








またまた違う日の名前占い。

あまり朝が強くない吉継が、今日は割りと早く起きてきてテレビをボ〜っと見ている。

「あ。これかぁ…」
「う?何じゃ?」

吉継の呟きに正則が朝食を作る手を止めて振り返る。

「うん。行長がね、毎朝見てる占いなんだって。名前の頭文字で占うの」
「名前…当たるんかの?」

胡散臭そうな顔をして、テレビを見やった。
朝の番組らしい軽快な雰囲気だ。

「ふふっ。どうかな?あ。始まった」
「吉継はヤ行じゃから…む!?順位低めじゃが、気にすることはないぞっ」

さっきまで胡散臭そうな顔をしていた癖に、やはり順位が気になる。
順位の低い吉継を真剣な眼差しで慰めようとした。

「平気だよ。最下位じゃないし、ほら、ラッキーアイテムもついてるみたい…――ぷ っ」
「何じゃ?…うおっ!吉継のラッキーアイテム、スポーツマン!?」

スポーツマンとは「アイテム」になるのかどうか。

「ふふっ、正則、ってことかな?」

正則は体育教師。
一応スポーツマンになる。

「おう!幸せにするぞっ!」

腕を叩いてガッツポーズをする正則に吉継が微笑で返した。

「ありがと。あ、マ行だ」
「――っ!?」

自分の行になり、再びテレビに視線を向ける。

「正則のラッキーアイテム、ウサギだね」

ウサギ。これまた「アイテム」なのか?
「ウサギ」と聞いて正則の腕がプルプルと震える。

「よ…」
「よ?」

正則の言葉を反復する吉継。

「吉継じゃあっ!!」
「うわぁっ」

感極まった正則、吉継を姫抱っこ。
今日はマサヨシ最良の日?(笑)









んで、またも違う日の名前占い。


吉継、行長→最下位。ラッキーアイテム・猫
正則→中間位。ラッキーアイテム・情報誌
清正→中間位。ラッキーアイテム・ペットボトル

きっと、正則は○○Walkerを買ってきたと思う。
そしてきっと、行長は清正に「これ運気アップ」と猫耳をつけられたと思う。


んでもって、マサヨシは。
『うむ〜…吉継が最下位じゃと?』

正則は周りを見渡す。
熊とウサギのぬいぐるみは沢山あるが、猫関連のぬいぐるみは無し。

『猫…猫…にゃ〜にゃ〜…にゃんにゃん…!?』

何か思いついたらしい正則を怪訝そうに吉継が見る。

「吉継!」
「なに?」
「運気アップじゃ!にゃんにゃんするぞ!」

ベチンっ★

「…朝から何言ってんの。さっさと学校行きなさい!」

追い出されました☆








おわりん。


佐々木は朝起きませんので、見たためしがありません。

20070404   佐々木健&司岐望