年末。 何だか慌しい時期です。 「師走は先生が走る!?」(正則×吉継 清正×行長 幸村&三成)小ネタです。 |
まずは正則と吉継の朝。 朝からすごくヘコミ気味な正則。 朝食のおかわりもしない彼に、吉継は首を傾げます。 「どうしたの?お腹痛い?」 「…痛くない」 「じゃあ、風邪?」 「…風邪じゃない…いや、いっそ風邪ひいたことにして…」 「?」 生徒は冬休みですが、正則は出勤です。 家に居たい正則の抵抗が始まります。 「…そうじゃ!」 手をポンっと打って吉継に向き直る。 「どうしたの?」 「吉継も学校に行かんか?」 「は?」 家に居られないなら、連れて行けば良い。みたいな。 「ワシ特に仕事がないのに、お留守番しに行くようなもんじゃし」 「それも立派な仕事。おとなしく行きなさい」 同伴失敗☆ きっと正則、こっそり携帯の充電器持って出勤です。 「誰も来んのぉ…『吉継へ。やっぱりお留守番は嫌じゃ。はよ帰りたい。帰ったらダメなら、何かお話してくれんかの?』っと、送信!」 仕事中の吉継、まさかメールがくるとはとびっくりです。 「全く…仕方ないなぁ。放っておいたら帰ってきちゃいそうだし…『雨止まないね。寒くない?』」 送信 正則の携帯が震える。 「うお!返ってきた!」 ちょっと返ってくるとは思わなかった正則(笑) 「吉継…心配してくれるなんて!感激じゃ!」 ただの社交辞令です☆ 『大丈夫じゃ!吉継も暖かくしてなきゃイカンぞ!ホントに誰も来んわい。外の部活も今日は休みだそうだ。吹奏楽の練習が聴こえる』 送信 ニヤニヤしてて不気味な正則。 吉継の携帯がまた鳴り出す。 「…ホントに暇なんだ」 返って来た返事の長さに苦笑いの吉継。 「もう…『演奏、何弾いてるの?私も知ってる曲かな?』っと」 呆れつつ、話の輪を広げてあげる、優しい吉継。 外の天気を見て、帰りは迎えに行ってあげようかな、と思ってマス。 「うお!また返ってきた!」 ルンルン正則。 『曲か!う〜あのな。曲名が解らんのだが、チャチャチャ〜チャチャチャチャ〜って感じ じゃ!』 送信 解らないって。 「ぷっ…何、この『チャチャチャ〜』って」 正則が、妙な節回しで鼻歌を歌ってる姿を想像して、思わず吹き出してしまいました☆ とうとう、仕事を中断して休憩がてら付き合う事にすることに(笑) 『チャチャチャ〜って文字じゃ解らないって(笑)』 「おお!そうじゃった!『そういえば、そうじゃった。う〜む?割りと静かな感じかの。どこかで良く聴くんじゃが』」 送信 「どこかで良く聴く?『もしかして、校歌とか?』」 送信 「うお!そうじゃ!『おお!校歌じゃ校歌!』」 送信 「校歌位自分で解ってよ」 苦笑する吉継。 こんな他愛無いメールのやり取りをして正則は幸せな時間潰しをしました。 帰りは吉継が迎えに来てくれて、なおHAPPYvv 次の日 「吉継!大変じゃっ!」 「正則?」 見送ったばかりの正則が、慌てて部屋に入ってきました。 「何?どうしたの?」 食器を洗う手を止めて、不思議そうに首を傾げる吉継。 「自転車が…」 「自転車が?」 「学校に置きっぱなしじゃった!」 「あ…」 昨日は雨。 吉継が迎えに来てくれたので、駐輪場に置きっぱなしデス。 今日は一緒に出勤☆ 校門に車を止めて 「じゃあ、頑張ってね」 「おう!特にやる事無いがの。吉継も知らん奴が来ても玄関開けちゃならんぞ」 「子供じゃないんだから」 苦笑して、手を振り車を発進させる。 「センセ〜おはよーっス」 「カノジョに送ってもらったんスか?」 「おう!そうじゃ。羨ましいじゃろ」 大人気ないです。 続いて清正と行長の朝。 「ぎゃーっ!今年があとこの片手分で終わってまうっ!」 まだ仕事が終わりません。 「お前、大晦日まで働く気か?」 「……ぎゃ〜!29日までやん!あと3日!?」 30日からお休みです☆ 「うう〜…行ってくる」 「ああ、頑張れよ」 そして… 21時14分。 清正の携帯が鳴りました。 「はい、加藤…」 『あ。おばんですぅ、清正くんのお電話ですやろか?俺なぁ、今、少ぉし飲んでる中やねんけどなぁ、風呂には入るよって、あんじょう頼んますぅ。ほな〜…ピッ、ピ(←何 か、違うボタン押してる音)』 「……少し…?」 明らかに酔っ払いな小西の、一方的な電話に圧倒。 電話が切れた直後。 ピポピポピンポ〜ン♪ 「…まさか」 扉を開けると、先程電話してきた行長が赤い顔して立っている。 「ただいま〜」 そのまま清正に倒れ込む。 「少しどころか、泥酔じゃないか…」 呆れる清正。 もう起きる気も無いらしい行長を抱えてベッドに搬送しようとするが、 「コイツ、風呂入るって言ってたな…」 洗って寝かせました☆ 次の日。 二日酔いでグッタリな行長。 「う…気持ち悪…」 「…(溜め息)おい、水だ」 「はぅ〜…お〜きに…」 「飲みすぎるなと言ってあっただろ」 「週の中ばに飲み会があるのが悪いんや〜」 清正、棚をゴソゴソと探す。 「これ飲んでおけ」 「液キャベ…不味いねん…」 「文句を言うな」 「う〜…」 「唸るな」 意を決して液キャベを一気飲み。 「まず〜〜」 そして、清正の肩を叩き、振り向く清正の唇を合わせる。 「まず…」 朝から不味いキス(笑) 「道連れや…うっ」 美味しくないので、また気分悪くなりました☆ 「うえ〜気持ち悪〜」 「それはこっちの台詞だ」 二人でコーヒーで口直し。 「あぁ〜…もう行かな…」 「あぁ。まぁ、あと少しだ。休めとは言わんが、無茶はするなよ?」 「おー…今日の飲み会、ちゃんこ鍋やねん…店的に、昨日よりは飲まれへんから、大丈夫〜…」 「今日もか!?」 仕事よりも、まず飲み会の事を考える行長。 仕事もガンバレ☆ 今日はもう飲むな。と念を押されて出勤です。 「飲まれへん飲み会なん。面白くも何ともないっちゅうねん」 言うこと聞かない気満々です☆ 最後に幸村と三成の出勤直後。 朝も余裕をもって出勤した幸村は、自分のデスクのPCを立ち上げ、今日やることを確認する。 「出勤日も、今日を入れて3日。‥(書類を見渡し)‥うん、今日頑張って片付けてしまえば間に合うな(小さくガッツポーズ)」 仕事は計画的に★ 明るい年末計画ですよ。 頑張る幸村の背後で、これまた仕事に追われる三成がキレかけてます☆ 幸村!さっさと終わらせて、三成を手伝ってあげてくださいよ(笑) 計画立ててても上手く行かないのが、時間に追われる証券会社。 営業が戻って来なかったり、顧客電話が鳴り止まなかったり。 それでも何とか、本日の仕事も終わり。 「三成さん。此方は終わりました」 「ああ、済まなかったな。すっかり手伝わせてしまって」 「いえ、私は仕事も少ないですし(三成に比べれば)」 「そんな事ないぞ。幸村は要領良くやっていると思う」 「そうですか?有り難うございます」 未だ雨の止まない暗い道を傘差して並んで帰りました☆ 次の日。 やっぱり何故か朝からトラブル続きな幸村。 隣を見れば、すでに忙しさに崩壊寸前の三成。前髪をチョンマゲにして仕事に励む。 「…三成さん、凄い恰好ですね(苦笑)」 「恰好にこだわってる暇はないからな。」 「そうですか…確かに今日は午後から手伝いが控えてますからね。『ようい、ドン★で始めるからね』って…まるっきり子供扱いですね」 「まったく…支店長にも困ったものだ。片付けくらい一人でやってもらいたい」 って事で支店長ねねのお手伝い。 年末って忙しいよね〜。 終わり。 |
何で年末って忙しいんだろう? んで、教師である正則は走るところか、なんか一番暇そう(笑) 20061227 佐々木健&司岐望&伊崎朱斗矢 |