ナニがデカイから嫌と拒否られた事が正則にはありそうだ(は?)


「大は小を兼ねる?」(正則×吉継&清正×行長)

下ネタ警報。






とある日、ひょんな事から、平常時の正則のナニを見て、MAX時を想像し、吉継は青いやら赤いやの顔色で、きっぱり「無理!」と断りました。

正則、ナニがデカイってのは男としては自慢出来る事だが、拒否られたら切ないです☆
正則は慌てて、

「いや、あの…多分大丈夫じゃ!」
「絶対無理。絶対裂ける」

吉継断固拒否。

しょんぼりしながら、清正の所へ向かいます。




「清正…ワシのご自慢のムスコを小さくするにはどうしたらエエんじゃ?」

って御相談。
清正もご立派なブツをお持ちでしょうから(笑)
ここはやはり、そんなご立派様をおさめれる行長に説得に向かってもらわないといけません。

行長は吉継を説得出来るのか!?




何だか嫌な期待を乗せられ、行長は吉継の元に向かう。

「あ〜…吉継はん?試しもせんと、無理やなんて言わはるんは、男らしゅうあらへんよ?」
「…良く言うね。清正がどんな粗末なモノかは知らないけど、正則のは絶対無理だよ」
「いや、粗末て…清正のも結構なモンやで?」
「ふぅん、そう。でも、正則とは比べらんないよ、きっと」
「な…っ!見もせんと、いい加減な事言わんで!」
「アレを見てないくせに…」
「せや、俺かて正則のブツのデカさなん知らんわ…」

二人で考え込み、とある答えに行き着く。

「「確かめる?」」





妙に真面目な、はたまた怒ったような顔をして部屋に入ってきた二人に清正と正則が首を傾げる。

「「ちょっと下脱いで!」」

二人ハモっている上に何を言い出すのかと、

「「は?」」

コチラもハモった。

「「見比べるから」」

見比べる?と二人は顔を見合わせるが、行長が吉継の元に行った理由と照らし合わせると 、なんとなく解ったような気がした。

じりじり詰め寄る行長と吉継。
同じ距離だけ後ずさる清正と正則。

自ら脱いだり、若しくは言葉巧みに寛げさせる事はあっても(※清正の場合のみとさせて頂きます)、探求心で脱がされる事は予想外だ!

「「せぇの!」」
「「!?」」

勢い付けて、腰にタックル☆

この時の清正と正則の服装。清正はスウェット、正則はジャージとそれは脱がせ易かった(笑)

飛び付いた勢いでパンツごと下げる。

「「!!」」

緊迫感のなく、ぶら下がるものを行長と吉継は見比べた。
上背は清正の方があるが、正則は現役体育会系で体格はほぼ互角。


そして、ブツは…これも互角だった。



「「同じくらい?」」

見合わせて、小首を傾げる吉継と行長。
ひどく間が抜けた姿で立ち尽くす正則と清正。

「…同じくらいなら、文句は無いな…?」
「「!!」」

地を這うような清正の声に、恐る恐る顔をあげる二人。
青筋立てんばかりの形相に、今度は行長が後ずさる。

「せ、せやな。おんなし位やったら、ハマるんちゃうやろか?」
「あぁ。そうだろうな。だが――」
「うわっ!」
「初心者には何事も見本が必要と思わんか?」
「「「!?」」」

清正、相当ご立腹の御様子。
その様子に焦る残り3人。

「いや、あの…き清正?いくら初心者ゆうても…」

後ずさろうとする行長を捕え、噛みつく様なキスを仕掛ける。

やっと我に返った正則が、どうしたものかと、ひとまずズボンを上げた。

ズボンやっと上げたか、正則!(笑) 清正は、声を掛けた時点でしまい込んでるぞ!

指先を巧みに動かしながら、服越しに愛撫を仕掛ける清正。
逃げないように頭を支え、上唇を舐め、下唇を食む。

「…今時、子供でも体を繋ぐまでの順序は識ってるだろうが…吉継は箱入りだからな。またとない機会だ。自分がどうなるか考えながら、ゆっくり見ていけばイイ」

ちら、と視線を送る清正。 正則が、慌てて間に入り込む。

「帰るぞ、吉継!目の毒じゃ!!」

言うが早いか、正則は吉継を抱えて部屋を飛び出し、自分達の部屋へ入った。
たかだか数メートルの距離だったが、全速力だったのと、とんでもない出来事に息が弾む。
リビングに着くと、抱えていた吉継をソファに下ろした。

「「……」」

何か気まずい。

「吉継…」

沈黙に耐えかねて、口を開く正則。俯いて肩を揺らす吉継に、苦笑を浮かべる。

「そんなにならんでも。別に、何もせん。まぁ、その、あいつらはイチャイチャしたいだけで、口実が欲しかったちゅうか、うん」

多少窮屈なジャージの中身は置いといて。
夢の対決(?)は引き分けたものの、最初の問題『収納可否』についてはまだ未解決。
それでも、正則は「初心者にイキナリ刺激の強いモノを見せてしまった!」と、懸命にフォローする。


正則は優しすぎる。甘やかし過ぎだ。それが心地良くもあり、不安でもある。あと一歩踏み込んでくれたら…と思う。

自分勝手な我儘。

吉継は床にあぐらをかいて座る正則の頭を抱き締め、

「ゴメンね…」

呟く吉継に正則が何か返そうとするのを、抱き締める力を強くする事で止めさせる。

「怖かったんだ。体を繋げる事…」

それはそうだろう。

「繋げた後、どうなるのか…」

…後?
吉継が自潮的に笑う。

「清正の言った通り箱入りだし…正則を満足させてあげられないかもしれない」

正則の頭を抱える腕、指が震える。

「そうしたら…正則、離れて行っちゃうかもしれないって…」


知らなかった。こんなにも不安にさせて、こんなにも想われていたなんて―――


「吉継…」

吉継の腕の檻が外れ、正則は膝立ちすると、優しく抱き寄せる。

「スマン…吉継をそんなに不安にさせて、スマン。じゃがなぁ、ワシは離れんぞ。何があっても吉継の側に居る」


ふがいない自分を許してくれるか。


「そ、そりゃあな。ワシも男じゃし、あ、吉継も男な訳じゃが…」

言いよどむ正則の肩に吉継は頭を乗せる。

「うん。良いよ。ハッキリ言って」
「う〜…。ワシは吉継が好きじゃ。そりゃあ、いつでもヤリたいと思う。それは快楽を求めるだけじゃない。吉継を見たい、感じたいからじゃ…でもな、ヤレなくても………構わん!吉継がワシの側で笑ってくれてる事が一番なんじゃ!」
「『構わん』までの間が長いし」

肩に乗せた頭を細かく震わせて吉継が笑った。


正則の言葉は恋愛小説だったら、まさしく没になるような台詞だったが、吉継は嬉しかった。


「だって、本音はヤリたいんじゃもん…」
「うん…………正則だったら、良いかな?」
「吉継〜。間が長い上疑問系になっとる!」

ギュウっと抱き締めてくる正則に、おかしそうに笑う吉継。暫くそうしていると、抱き締める腕を緩めた。少し体を離すと、吉継が正則の首に腕を絡め、互いに顔を寄せ、唇を触れ合わせた。
触れるだけの口付けから、次第に深く、互いを求めるキスに変わる。
今まで触れるだけの口付けは何度か交した。初めての深い口付けに夢中になると同時に、正則は少し戸惑う。

元来吉継は他人に触れられるのを嫌がる傾向があったから。
正則の僅かな戸惑いを察して、吉継が唇を離し、少し困った風に目を合わせる。

「こんな私は嫌?」

ズキュ〜ン☆元々射止められていたハートが再び射止められる。
しおらしい吉継を喰らってしまいたい。しかし!

「嫌な訳ないじゃろうが!寧ろ嬉し過ぎじゃ…でも、無理してないか?」


無理に自分に合わせてくれてるのではないか?


本当に正則はこういう事には気遣ってばかりだ。でも、大丈夫と言い切る事が出来ないのも事実で。矛盾してると思う。 しかし、乗り越えなければいつまでもぬるま湯に甘んじてしまう。


思考が違うところにいっていた為、吉継が今まで押し止めていた震えが知らずに出ている事に正則は気が付いた。

「無理なん…」
「今日はこれで終まいじゃ。これ以上幸せじゃと、明日何が起きるかわからん」

ある意味本音。吉継の素直な想いも聞き、深い口付けまでしてしまった。これ以上したら 罰があたりそうだ。


もう、本当甘いんだから…。


「じゃあ、一緒に寝よっか?」
「ほ、本当か!?」

いつも機嫌を伺いつつゴソゴソと潜りこんでは、たまにつき落とされる事もあったりで、初めてのお誘いに正則は有頂天になって、布団に潜りました。

「正則、あったかいしね」
「ワシは湯たんぽか?」
「う〜ん。そんな感じかな。かさばるけど」





次の日、やはり罰が当たったのか、正則は学校に向かう途中に車にはねられました。
でも、無駄に丈夫だったので、かすり傷で済んだそうです☆






ちなみに清正と行長は……。

正則達が去った後も清正の愛撫は続けられる。
相変わらず服越しで、触れられるのが焦れったい。

「あ、やっ…」

何とか止めさせようとするその手を捕えると、行長が帰宅した際椅子に引っ掛けていたネクタイで両手をひとまとめにし、テレビボードの足に縛りつけた。

「やっ!?なに、す…!?」

清正は答えずに再び緩く行長の体の線をなぞっていく。

「っ清正!コ、レっ…外し!」

不安を湛える瞳で見つめても、清正は拘束を緩めようとしない。
むしろ、更にもどかしい触れ方で胸元を探られ、シャツ越しに解る程にしこった粒を爪先で掻かれる始末だ。

「…っ、や」
「全く…お前の探求心には、頭が下がるな」

嘘臭い感嘆の溜息が、清正の唇から零れる。
上半身をばかりを撫でていた掌が、ゆるゆると脇腹へ移動する。

さて。根を上げるまでに、一体どれだけの時間が必要なのか。

清正が、真面目顔で頷く。

脇腹を一撫でした指が、大腿と接する際どい箇所を行き来する。
くすぐったさに身を捩るのを、清正が細めた瞳で見つめる。

「ちょ…っ、清正!そないな触り方するなや…っ」

ゆるゆると下肢の膨らみに掌を添えられて、泣きそうな行長。
次第に張ってゆく姿を感じながら、怪訝そうに清正が片眉を上げる。

「触るなと言われても、コレの大きさを知りたいんだろう?」
「な…っ!」

どこまでもイジメるつもりらしい。

「説得しに行ったくせに、血相変えて確認しに来たじゃないか」

コレを、と再び緩やかに行長を揉みしだく清正。
スラックスの中で、明らかに窮屈な大きさに育った自身をどうすることも出来ない行長が、涙目で首を振る。

「それはっ」
「それは?」
「だから…っ」
「だから?」
「…っ!吉継はんが、無理言わはるんを、見せたら納得する思うたんよ!」
「?」
「す…好きな人と、一つになるんは、恐い事やあらへんてっ!嬉しい事やて…っ!」
「!!」

ズキューン☆ 清正も射たれました。

「せやのに、こんな…酷いやんっ」

ハートを射貫かれた清正に気付く事なく、一気にまくし立てた行長が、羞恥と仕打ちに頬を染める。
その、逃げるように目を瞑る姿がまた愛しくて、思わず閉じた瞼に清正が唇を寄せる。
目尻、こめかみ、頬…。
触れるだけの口づけに、行長が薄く目を開ける。

「何…?」

互いの鼻先が触れる距離で、小さく瞬く。
逡巡した清正が、少し困った表情で口を開いた。

「…今日は、コレ以上するつもりはなかったんだがな」
「?…って、ちょ、清正っ!?」

ぐい、と押し付けられた布越しの熱に、行長が息を飲む。
ついさっき見たアレが、この熱を持つモノに姿を変えたのだとリアルに想像してしまい、とにかくいつも以上に恥ずかしい。

「や…っ、んっ」
「――…」

再び顔を隠そうとする行長を、清正は唇を吸うことで固定する。
深く舌を追いながら、括っていた手首を解放すれば、自由になった行長が、縋るように清正の背に爪を立ててきた。

「…嫌か?」

息継ぎの合間、らしくなく弱気に問う清正を行長は見上げると、

「…アホ。さっき言うた事、ちゃんと聞いてたん…?」

唇に包み込んだ答えを、清正の口内に移し込み、小さく肩を竦めた。


このまま、夜明け近くまでイチャついてて、次の日、ウッカリ二人とも寝坊☆

仮病で休む事決定。
行長は掠れた声で、風邪ひいた芝居。

清正はどうしても仕事行かなくてはならなくて、昼から出勤。









3時のおやつを吉継のところで頂く行長。

「声だいぶかすれてるけど、大丈夫?」
「あ゛〜…まあ、なんちゅうか、半分は自業自得やし」
「昨日はありがと」

突然言われたお礼に行長は慌てて、

「べ、別にお礼言われるような事しとらんし」
「ううん。お陰でちょっと素直になれた」
「…あの〜…で、正則とは〜…」

ちょっと、どころか大いに気になる事を尋ねる。
吉継はクスっと笑う。

「やってないよ。臆病者だから」
「へ?臆病者?…あ〜正則が?」

正則ヘタレそうやもん。
一人で納得する行長に、小さく首を横に振る。

「私が、臆病者。臆病者で天邪鬼なんだ。でも、少しだけ素直になれたし、勇気も出たかな」
「そか…」

そう言われると、何だか役に立てたような気がする。



行長の携帯が鳴って、メールが来て、見たら清正で、「大丈夫か?流石に昨日はやりすぎたと思う…。今日はお前の食べたいものを作ろうと思う。何が食べたい?」そのメールに昨日の事を思い出し、顔が火照る。
そんな様子を微笑ましく見ている吉継の携帯も鳴り始めた。こちらは正則で、「今日はカツ丼って気分じゃ!良かったか?あともうちょいで終わるぞ!はよ帰りたい!帰ったら、吉継をギュ〜って抱き締めたい!良い?」良い?と尋ねてるけど、きっと帰った勢いで抱きついてきそうだ。と想像して笑みがこぼれる。

そして、お互いの顔見合わせて苦笑いしました。






終わり



ゴメン。
下ネタで。

20061218   佐々木健&司岐望