寒い時に必要だよねん☆ カイロと手袋とキムチ鍋(清正×行長&正則×吉継) |
「カイロ、買い間違えた…」 段々と寒くなり、通勤にはカイロが必需品になってたり。家にあるのは使い切ってしまったので、途中の薬局で正則はカイロを購入。 ところが、ポケットに入れるタイプを選んだつもりが、貼るタイプを購入してました。 寒いのは手なのに…。 仕方がないので、吉継と住むようになってから持つようになったハンカチに貼っつけます。 そんな正則の通勤風景。 一方清正の部屋では…。 「清正ー。アレ、どこにあるか知らんー?」 「もう無くしたのか?」 先日、清正と一緒に買った手袋が、早くも行方不明。 早速、地元警察(清正)に捜索要請中。 どうにも見付からず、仕方ないので、清正の手袋借りて出勤。指先が余ってます。 定期が出しにくいです。 正則、お昼休みに吉継からメールが入る。 『今日は寒いからキムチ鍋にしよ。私が作るから』 吉継の手料理! 正則、午後の授業はルンルンです☆ 授業も終え、細々した仕事も終え、帰り道はダッシュで御帰宅。 息せき切って、扉開けて、 「ただいまーっ!」 リビングから香る夕餉と、労りの優しい声。 「おかえり」 「!?」 しかし、聞こえてきたのは低い声。現れたのはデカイ男。そう、お隣の清正さん。正則ショック! どうやら定時あがりの清正と大谷さんで準備してたみたいです。 靴を脱いで部屋に上がると、いつも会ってるけど、いつでも一緒に居たい吉継が笑顔で迎えてくれる。 「なんで清正が此処に居るんじゃ!」 それでも、此処に清正が居るのが納得いかない。 吉継と二人きりでいたのが、気に食わない。 「鍋って皆で食べると美味しいよね」 吉継が葱を刻みながら、楽しそうに笑う。 「そうじゃな☆」 それにつられる正則。 「(吉継の言う事には素直に聞くんだな…)」 清正の部屋の玄関の扉には『吉継の所に来るように』と貼り紙がされてます。 「貼紙や。なんや差し押さえか?」 物騒なことを口にしながら、清正の部屋を見る行長。 《吉継の部屋へ》 の内容に首を傾げながら向かおうとする――が。 「……ちょお待ち、自分。ここでノコノコ行ったら、清正の部屋に寄って、手紙見て、ほな行かな〜って、来たって思われるんちゃうか…」 自分が見るのが当たり前、みたいなやり方に、急に恥ずかしくなる。一緒に住んでる訳じゃないからね!(笑) でも、お腹は空いたし(自室は何もないから清正の部屋で食べる気満々)、清正よりも吉継が待ってるかもだし、で、腕組み悩むこと数分。 「せや。手袋返しに来たって事で!」 落とし所を見つけた様子。 行長、悪あがきするやつです。 清正はそれを知ってるから、メールじゃなくて、貼り紙にしたんです。 ピンポ〜ン♪ インターフォンの鳴る音に、一人暇っこな正則が玄関へでる。 「おう!行長か」 「清正居てる?」 「居る居る。今吉継と一緒に鍋の用意しとる」 正則の言葉に不思議そうに首を傾げる。 「へ?清正と吉継はんで?」 「ワシが帰ってきた時には居ってな。ビックリじゃ。ま、上がれや」 正則について、靴を脱ぎ、キッチンへ向かうと、清正の指を口にくわえる吉継の姿があった。 「ちょっ…何してん!」 思わず鞄を落としそうになる行長。正則も呆然。 そんな二人をよそに行長の姿をみとめた吉継が笑顔で迎え、正則に指示を出す。 「あ、行長おかえり。正則、消毒と絆創膏!」 「あ、ああ」 正則が慌ててリビングに向かい、清正は愕然としている行長に向き直る。 「つい指を切った」 ほら、と清正の指を掴み、吉継が眉を寄せる。 怪我した清正よりも、なぜか痛そうな顔。 「消毒なぞ構わん。大袈裟な。舐めておけば治る」 「ダメ。そういう傷は、結構痛いよ?もぉ…正則、遅いなぁ。正則ー?」 子供を嗜めるように言うと隣室へと、二人を残して行く。 溜め息をついて見送った清正が、滲んで来た傷口を見て、何気なく口に運ぼうとする――が。 「!!」 「?」 奪うように、指先を吸う行長。驚いた表情で見つめる清正。 どうやら、間接チュウは嫌だった様子☆ 「…行長」 名を呼ばれ、ハっと我に返り慌てる。 「いや、あんな、その…ほ、包丁で手なん切るなんて、とんだ間抜けやな!」 嫌味を言うが、顔が真っ赤では…。 そこで正則と吉継が戻ってくる。 「だって、とっさだったから、仕方ないでしょ」 「じゃが…」 先程の出来事を言っているようだ。未だにショックを引きずっている正則。 「はい。これで手当てしてあげて」 消毒液と絆創膏を行長に渡し、 「後はワシらでやるから、TVでも見て待っとれ」 「悪いな」 リビングのソファに座り、結構深く切ったらしく、未だ血が出てくる傷に消毒をふきかける。 「…しみる?」 「少しな」 覗き込むように伺うと、苦笑が返ってくる。 沈黙。 「行長」 「…なんや」 「嫉妬したのか?」 清正、薄く笑みを浮かべている。 嫉妬??? 途端に耳まで赤くして行長が清正から少し離れる。 「なっ、す、する訳ないやん!」 「では、さっきの行動は?」 「それ、は」 口を開きかけては、また閉じる行長。清正が、絆創膏を持つ手に触れる。 「なん…!」 「貼ってくれるんじゃないのか?」 「あ、うん。うん、貼るし」 コクコク頷き、手当する小西。 その真剣な顔に、もう一度問う。 「で。何故だ?」 「!!」 あくまで聞きたい。真っ赤な行長。 視線を外し、呟く。 「それは…勿体なかったんよ…っ」 「何が?」 「血…っ!その、世の中、血液不足やさかい!」 無茶苦茶デス☆ 「ふっ…献血か?」 「…(俺、何いってるんやろ)」 「しかし、お前が吉継にヤキモチ妬くとは思わなかったな」 「!ちゃう言うとるやろ!」 「ああ、そうだったな」 「(絶対信じてないし)」 むくれる行長の頬に手をすべらせ、顎を捕える。 「(キスされる!?)」 とっさに目を瞑る行長に、清正は笑みを浮かべると、額に口付けた。 「!!」 「手当ての礼だ」 からかって楽しんでます。 そんな時、キッチンの正則から 「おぅい。出来たぞ」 と呼ばれ、お食事タイムです。 行長、未消化だったり。それでもダイニングに行って、席に着くと、グラスを置きに来た吉継が行長の異変を感じ取る。 「あれ?顔赤いけど、大丈夫?」 実はオデコじゃなくって、キスしたいとは言えない! 隣の席では清正が訳知り顔で笑っている。 「あ、ああ、外寒かってん。顔ほてっちゃって!」 頑張って誤魔化せ! 「わ〜い!キムチ鍋!」 はしゃいで誤魔化す行長。 それから、4人で鍋パーティを楽しみました☆ 終わり。 |
オチ? 無いよ。 この時、司岐は「モツ鍋食いたい!」って言ってて、佐々木は「モツ煮」を食ってました。 韓国の鍋が大好きです(佐々木) 20061212 佐々木健&司岐望 |