告白 鳴ライ |
どうしてだろうな… なんでこんな風に君を好きになってしまったんだろうか? 俺にまだ人を好きになれる心があった事すら驚いた。 伝えるか 目を逸らすか どうする? ああ、今までの行いが全く役に立たない。 本当、碌な生き方していなかったのだと、思い知らされる。 あれこれ悩んだところで、良い答えが出る訳でも無い事は充分知っている。 ならば… 吐き出してしまおうか。 夕日で部屋が紅く染まる 「なあ、ライドウ」 資料へ向けていた瞳を一つ瞬かせると、顔だけでなく身体ごと此方へ向かせて、俺を見据える。 「何でしょうか?」 どうしようか。 此方に呼び寄せようか? 心が向くままに吸い寄せられてみようか。 呼ばれたままで何も言わない俺に、ライドウが不思議そうな目を向けているのが解る。 「なあ、ライドウ」 「はい。何でしょうか?」 椅子を立ち上がって、近づいてくる俺をずっと見ている。 その瞳に俺だけが映っている、この時間が酷く愛しいね。 「なあ、ライドウ…俺は、お前を好きになってしまったらしいんだ」 まるで、君が悪いんだとでも言うような言い方だ。 漆黒の水面の瞳に映る自身の顔は、なんと酷い面だろう。 その瞳をゆっくりと閉じて、再び開かれると、随分と揺れた水面が現れる。 「私は、貴方に好いてもらえる資格は、あるのでしょうか?」 予想通りか 予想外か 「君は好いてもらえる資格は充分にあると思うよ。逆にいえば、俺に君を好きになる資格があるのか?というところかな。資格どうこう言う前に、もう既に俺は君が好きになってしまったんだ」 転がり始めた石は自身の意思では止まれない。 転がり続けるか 当たり砕けるか 受け止めてもらうか 「私には、貴方を優先する事は、出来ません」 解ってるよ。 その為に君は此処に居る。 「構わないよ。その分俺が、お前を優先するから」 数回の瞬き。 君の瞳は見てて飽きないね。 「…それは、何かおかしくないですか?」 「細かい事は気にしない」 そう。考え始めたら、動けない。 「でもっ…」 「良いの。俺が勝手にする事だから」 先に進む前にまだ確認が取れていない。 最初の質問? ああ、やっぱり柄じゃないなぁ。 告白なんて。 「それで、どうする?お前は俺に好かれてくれる?」 改めて訊いてみると、ライドウの頬に赤みがさした。 もしかすると、思考が着いて来てなかったのか? 表情があまり変わらない子が、赤面している。 うん。可愛い。 ああ、帽子で顔を隠すのは反則だ。 なんだか、返事もどうでもよくなってきた。 …という訳にもいかないな。 「ライドウ。こっちを見て、返事をくれないかい?」 「…はい。それで…私は、貴方を好きになっても、よろしいでしょうか?」 揺れる瞳での上目遣い。 無自覚だから恐ろしいね。 「もちろん。大歓迎」 「…良かった。好きになっても…と言ってしまいましたが、私は前から鳴海さんが好きだったんです」 本当。 柄じゃないな。 告白なんて。 君の照れた笑み。 抱きしめた際のその体温。 背に回された手。 「鳴海さん」 俺を呼ぶ声。 全てが愛しいね。 |
なんだろう? 自分で書いてて不思議な物が出来上がった!! 意味解んないし! ってかね! ウチのサイト。色んなCPあるけど、告白話は珍しい! 自分もビックリ〜。 思いつくままに書くと最悪な文章になることに気がつきました。 会話文はバイト中に考えた(笑) あと、どうしようかな? って何となく書いたのがいかんかった!! でも、いいや! どう直して良いのか解んないもん。 というわけで〜アデュ〜(比呂士風) 佐々木健 |